朝、学校まで行ったのに、自転車から降りない。
あとほんの数メートルで昇降口なのに、体が固まって動かなくなる。
他の子たちは、同じように自転車で来ても、みんなすんなり校舎に入っていく。
その光景を横目で見ながら、私は小さくため息をついた。
去年も同じ場面を見た。
長男のときも、こうして何度も“学校の前で止まる朝”があった。
そのたびに「どうしてうちはこうなんだろう」と悲しくなったり、
イライラして声を荒げそうになる日もあった。
2人目の今は少し違う
でも、2人目の今は少し違う。
長男のときにたくさん悩んで、焦って、泣いて、やっと気づいた。
「今はこのフェーズなんだ」と思えるようになった。
長男のように、いつか必ず“ひとりで行ける日”が来ると信じているから。
だから今は、無理に動かそうとせずに、ここで立ち止まる時間も大切にしている。
助け船は、ちゃんとやってくる
そうやって、ただ静かに待っていると、
どこからか助け船が来ることもある。
教頭先生や担任の先生がたまたま通りかかって声をかけてくれたり、
子どもの気持ちが少し動いて、自分から一歩踏み出したり。
そういう小さな変化の積み重ねで、
付き添いの朝も少しずつ変わっていく。
待つことに疲れたら、帰ってもいい
待つことに疲れて、どうしてもイライラしてしまう日もある。
そんなときは、もう「一緒に帰ろう」と決めている。
無理やり置いていくことはできないし、
頑張りすぎてママの心が折れてしまったら元も子もない。
だから、行けない日があってもいい。
「今日はここまで」と区切ることも、付き添いの大切な選択のひとつだと思っている。
信じて見守るというサポート
お母さんと行くのが“当たり前”になってしまうこともあるけれど、
少しずつ行けるようになってきたら、
「ママは、あなたならきっと大丈夫だと思ってるよ」
と、プレッシャーにならない程度に勇気づけることも大切だと思う。
それは「突き放す」ではなく、「信じて見守る」こと。
その一言が、子どもにとって次の一歩を踏み出すきっかけになることもある。
付き添い登校でしんどい朝を繰り返していませんか?
私も同じ経験をしてきた一人です。
無理をせずに続ける方法、一緒に考えてみましょう。