付き添いを続けながら、
「落ち着きがないな」「このままで大丈夫かな」と感じる日は確かにあった。
だから一度は、
“弟も薬が必要なのかもしれない”
と、兄の時の経験から自然に思った。
でも、弟ははっきり言った。
「ぼくは薬は飲みたくない。ちがうところでがんばりたい」
兄とは不安の出方も違うし、
落ち着けるポイントも違う。
“兄と同じ道をたどらせる必要はない”と自然に思えた。
そこで私は、
薬ではなく “環境を整える” 方向でサポートしていくことにした。
「できない」のではなく“環境が合っていない”だけだった
弟の場合、
“できる・できない”というよりも、
そもそも「みんなと同じ空間で授業を受ける」ということ自体が、
ものすごく負担になっている。
教室に入ることが嫌で、
廊下に机を出して、外から話だけ聞く日が続いた。
興味のある内容なら少し集中できても、
興味がないと途端に手遊びをしたり、廊下をうろうろしたりする。
授業を受けたい気持ちがないわけじゃないけれど、
教室という環境が合っていないのだと感じることが増えた。
だから私は、
無理に教室に押し戻すのではなく、
“弟が落ち着いて学べる場所を整えること”
を中心に考えるようになった。
✔ 教室がしんどい日は無理に入らなくていい
✔ 別室や支援級で落ち着いて過ごせてもいい
✔ その日の状態に合わせて選べることが大事
そうした方が、弟にとっても、先生にとっても、イライラや負荷が少なくなる。
これは兄の経験で、私自身がようやく学べたことでもある。
“みんなと同じ”を目指すより、その子が落ちつける場所を増やした方が、結果的にその子の伸びる力になる。
支援級は「特別扱い」ではなく“環境を整える選択肢”
付き添いをしながら、担任の先生ともたくさん話した。
支援級=特別
支援級=重い決断
どこかでそう思っていたけれど、今は違う。
支援級は、
その子が安心していられる場所をひとつ増やすだけ。
その日の状態に合わせて選べる“もうひとつの教室”。
弟の場合は、
✔ 通常級:行ける日は行く
✔ 支援級:しんどい日は無理せず移動
✔ どちらも「学びの場所」として使う
こういう柔軟さが必要だった。
兄の経験があったからこそ、今回は穏やかに判断できた。
兄とは違う道でいい
兄は薬+環境調整でゆっくり安定した。
弟は薬ではなく、環境の方を選ぶ。
それでいい。
兄弟でも、必要なサポートは全く違う。
同じ方法にこだわる必要はない。
弟には弟が落ち着ける場所があり、
弟のペースがある。
それが今回、支援級を検討する理由になった。
支援級という言葉だけで不安になるのは普通。
私もずっとそうだった。
でも支援級は、
「できない子」ではなく
「その子に合う学び方を選ぶ子」。
ただそれだけ。
もし同じように悩んでいるママがいたら、
この記事が少しでも心を軽くできますように。
🌱 支援の形に迷っているママへ
兄と弟、まったく違う二人を育てる中で、
“その子に合うやり方を選ぶこと”の大切さを実感してきました。
もし今、
「どう支援したらいいんだろう…」
「通常級か支援級かで悩んでいる」
そんな気持ちが少しでもあるなら、
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
私でよければ、あなたのお話、聞かせてください。
→ ココナラでの相談はこちら
