発達凹凸育児

⑤自閉症と言われた長男の育児奮闘記~年長の1年間~

長男のこれまで

幼稚園(年少)の入園面接で自分の名前が言えず

落ち着きがなく待つこともできなかった長男…

結果は不合格

どうしても幼稚園に入れたかった私と旦那は園長先生に直接お願いしに行ったところ

「自閉症という言葉を知っていますか?」と言われ…思考が停止しました。

そのあと何を言われたのか今は覚えていません。脳がなかったことにしたいのだと思います。でも、この幼稚園には入らなくていい、不合格でいい。と思ったのでそのまま自宅に帰りました。『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』という本を手渡されて。。

家で改めて状況を把握すると涙が止まらず母親に泣きながら電話していました。

母も泣いていました。

「長男のどこがいけないというのだろう。他の子とそんなに違うのか…みんながみんな同じ速さで発達しなければいけないのだろうか。」

悔しさと息子への申し訳なさでいっぱいでした。

その悔しさを糧に、

療育やお家でできる発達に良いと言われていることを本来年少で過ごすはずだった1年間、できる限り手を尽くしました。

徐々に発達が促され、長男は周りの成長に追いつき、年中で幼稚園に入園、2年間通った療育をめでたく卒業することもできました。

その後、年長になった長男の1年をご紹介します。

年長での環境の変化

長男は年長になり、環境の変化が大きく3つありました。

  • クラス替え
  • 担任の先生が変わった
  • 弟が幼稚園に入園した

特に心配していたのは担任の先生でした。

年中時の優しいほんわかした先生とは対照的に、声量も大きく、はきはきした元気が良い先生だったので、大人しい長男と合うかどうか少し不安もありました。

が、一人一人の性格を見て、長男の気持ちに寄り添った保育をしてくださったお陰で、

先生に対する信頼感が生まれ、行き渋りをしている日も「〇〇先生が幼稚園の玄関まで来てくれたら行く」という日もありました。

弟が入園して、幼稚園のことを弟に教えてあげるなど少しお兄ちゃんになったのか頼もしくなりました。

この1年で感じた成長

この1年で少しずつできるようになったことが以下の通りです。

①切り替えが出来るようになった

時計が少し読めるようになり(〇時ちょうど、〇時半)テレビなどを見ていても出かける支度が出来るようになった。(行く気があまりないときを除く)

②苦手なものにも少しずつ挑戦するようになった

果物はりんご以外食べれなかったが、桃やみかんを一口だけ口にしてみたり、怖がっていた虫に触ろうとしたり、苦手なものを受け入れてみようと努力していた。

③向上心がついてきた

「運動会のかけっこで1位になりたい」、「縄跳びをたくさん飛べるようになりたい」など、こうなりたいと思う気持ちが少しずつ芽生えてきて、それに向けて練習をするなど向上心が出てきた。

本当に少しずつですが、前向きな姿勢も見られるようになり成長を感じました。

運動会では、見事かけっこで1位になり、

縄跳び大会でも目標をクリアすることができ、

本人の自信に繋がったように思います。

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